2020読んだ本リスト

100分de名著

100分de名著「法華経
100分de名著「自省録」
100分de名著「三国志
100分de名著「ハムレット
100分de名著「ペスト」
100分de名著「大衆の反逆」
100分de名著「実存主義とは何か」
100分de名著「真理のことば」
100分de名著「アドラー心理学
100分de名著「茶の本
100分de名著「カラマーゾフの兄弟
100分de名著「アーサー・C・クラーク
100分de名著「方丈記
100分de名著「枕草子
100分de名著「徒然草

小説

「天冥の標Ⅰ~Ⅹ」
三国志吉川英治
コンビニ人間」村田 沙耶香
「火花」又吉直樹
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?フィリップ・K・ディック
夏への扉」ロバート A ハインライン
「一九八四年」ジョージ・オーウェル
「熱源」川越 宗一
幼年期の終わりアーサー・C・クラーク
「告白」湊かなえ
★「グレート・ギャツビーフィッツジェラルド
「Nのために」湊かなえ
★「華氏451度」レイ・ブラッドベリ
火星年代記レイ・ブラッドベリ
「ある男」平野啓一郎
「マチネの終わりに」平野啓一郎
「七つの会議」池井戸潤
「家康、江戸を建てる」門井慶喜
半沢直樹1 俺たちバブル入行組」池井戸潤
半沢直樹2 俺たち花のバブル組」池井戸潤
「ロスジェネの逆襲」池井戸潤
銀翼のイカロス池井戸潤
「緋色の研究」コナン・ドイル
「四人の署名」コナンドイル
2001年宇宙の旅アーサー・C・クラーク
「青い城」モンゴメリ
動物農場ジョージ・オーウェル 
下町ロケット池井戸潤
下町ロケット ガウディ計画」池井戸潤
「八日目の蝉」角田光代
「上流階級 富久丸百貨店外商部」高殿円
「上流階級 富久丸百貨店外商部Ⅱ」高殿円
ガダラの豚中島らも
「今夜すべてのバーで」中島らも

ノンフィクション

池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」」池上彰
「世界を変えた10冊の本」池上彰

 

ムサビ通信 絵画表現Ⅱ スクーリング 感想

8/28

吉祥寺で絵を描く。
久しぶりの油絵だ。たぶん半年近く描いていない。パレットがほこりをかぶっていた。
 
今度は色の研究。無味乾燥なモチーフしかなかった絵画表現1とは違ってモデルさんがいる。バックには原色の布がたくさんある。だからある程度具体的に描いても楽しい。
 
前提講義の後はクロッキーをする。色を使ってクロッキーをしてほしいと言われたが、鉛筆しかない。赤、青、黄のアクリルを買ってきて、クロッキーする。絵の具でクロッキーするなんて初めてだ。でもおもしろい。モデルさんのポーズや見る角度によって何故だか想起される色が違う。
 
午後から本制作に入る。結果何ができてもいいと思っていると、描くのが楽しい。たくさん色を使って遊びたい。
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8/29

午前はなんだか気が乗らなかったが、描ける部分から進めることで徐々に持ち直した。やっぱり描きたくない部分をなんとなく描くのはよくない。
 
先生はデッサン的な事しか言ってくれなくてイライラする。色の授業だからデッサンはいいんじゃないかって。
 
色合いが毎回似たような感じになるのは、明るい部分に原色のイエローを置いてしまうからかもしれない。
 

https://lh3.googleusercontent.com/OpUshXbeazzwcAEMeqUoUoGCUCzjKYNMVgiqfX8bPQrXOUdbDEDqD9q0he3mj9w4OHnyQLt1V1Rsy4iGn5jH08swAKkdfpisXsWkKIOltvOEbUz_Qp74BKlo0ZIvKuktfZMQT8T9l_keO2G9bD7SZrYEkLBilym6PpOadXqM294LaYW7McZXi4_lvs2zeQBsSpEOVxAlqfuoUYhr6TkzSITRqG6uMXARvBREKvE8q_xR-X7t47ePBbM0CbQLqYeUzMAYSm-oxSV797fBGu0HLEgzknj_vB3QQvsLYRoOnhjqsz_HF8y2dwSlACPcKnmHkyNMIAU3PqCksbTEhQGphLxr2ibsSWneLBWn3L9JEfLsT6a9ljtzrRv6fHLidH47QnjLcctgOBHd04i0N-eayYXRbGMecQNmURsJ0s8Yne0Pj3J5IRzIbqtv-25c31oeRsZh8p23XHSay9gjP_1xccYKw3C1MIrxMl4B0YPOvGelcRoJxBSrR9G9AVVwAYYKVu9sHyleqKdfUxI1IPOsKJTNRmVa9Hb6KaUSLkaElWOKUdPdmsdyza0J2XM4IpBMui92PVTDg6cZPJ0PZihn9pJEjuI4sU_8jwkCfiwoFyNzXeZLIFMvk55KdNGSZGJ-ouKW_s5MnL8Dzk_gvBQt99AlqvugvEg25NtW5UAc0JyI89rujCAUCxUoB_kfrg=w1198-h1596-no?authuser=0

8/30

あまり乗り切れなかった。
色はたくさん使ったけれど、結局いつもの感じになってしまった。


絵画表現Ⅰでは自由に画面を構成してよかったけれど、こっちはある程度具体的に描くことがもとめられていた気がする。モチーフが人間っていうちゃんと主張のあるものだったからか。

https://lh3.googleusercontent.com/mtI0H1C2zXUuLo8aYZYFXxIWsdyqJzWnOipGVG_4BDr3rK3Mt7i4IGa73NULIprn3iDzEEsBJbGWglpRUJ3nt1ZAhxuvIEgJxzZ_rkKvxO2rGv_QsM4PFIP7nP8bcyW_RUd2TOrR8fX2jUrJ2e77CAN2OgTDu1hfwfQNkdH9_LrhF1WS3QKYStNpc7F_aonIZGd4fuNuXvBf1yeRynwc7bSfaUpbQkmk1Lm13sXDMpeNye18rGYMEpZGkm2PufoYmeADKSOHpa56Rz-wuL7XiMvU_fvKJ-c586Bfw4OKGfb5AUu9YCNkgkIfzj2FPZyI1g8S0V8Cy8L3AWXvarfSpHsLXrNfR6MfFPAP9kkw5jMcA-eVnTWLpynTvMrHIPauP-btnjCssMryQWuIuGn1ZnEkD2wPoLLz9fNCJ_s34Fjtb5JWsmrB7pe58msA4QQBiOBCHYLEHxqyzt25eyGsjqEJsotFR6vCP7DEiXmFLuQPZ-Qmvxdm4hcB2vbteNm8_Xw97AIJISSZTvYGO64UV5lS521AKrmuwvGJHtyO8BCb-HnNXyNGth9a0bF8f0dpzWnovHJ0Ztv-NCnzeQWoOZgzp7mD46sEcCqkVxdyzZtk9mno9JIdSp7hOtltTxZcLE4dsL3OOWcRUWjYGAhMYN3IMb8Pku1jN9rZu_0wF-cfrIAYTRBt844_FAZHxA=w1198-h1596-no?authuser=0

 

「八日目の蝉」角田光代 感想

  • 前半は誘拐した女の目線、後半は誘拐された子の目線の2部構成になっている
  • 前半は追われている切迫感が伝わってきて息苦しい。
  • 本当にあった事件のルポを読んでいるような感じだ
  • 小豆島には1回言ったことがあるから、何となく風景が思い浮かぶ。とはいえ2月の一番寒いころに行ったからか、この小説のような明るさはなかったかもしれない。でもどこからでも海がみえる景色、オリーブオイルと白い風車の景色が思い起こされた。
  • 僕には子どもがいないからか、母と子というテーマがあまり心に響かない。表面上はわかる気がするのだが、やっぱり芯からはわからないなぁと思う。
  • 子どものころ、田舎で川遊びをしていたときのことが思い浮かぶ。弟が足がつかない深さに溺れかけたとき、母が弟の名前を呼んで飛び込んだ。母は泳げないのに。2人でつかまりあってなんともなかったけれど、あのときの母の表情は忘れられない。必死の形相ってこういうことをいうのか、と。子どもだった僕は普段は見ないくらいの必死の顔を面白いほうに感じてしまったけれど、子どもに対する親の愛情ってああいうことをいうのかなと思う。自己を犠牲にしても助ける、みたいな。
  • ラストの情景は美しかった
  • ちょっと僕には重々しい話だった。子どもができればまた違う読み方ができるのかな、と思うけれど

ムサビ通信 絵画表現Ⅰ スクーリング 感想

8/14(1日目)

また鷹の台まで来た。
相変わらず暑い。
 
透明のチューブや発泡スチロールの立方体を組み合わせたモチーフ。線と面で描くと前提講義で言っていたけれど、よくわからない。
 
どうするのが正解なんだと思いながらクロッキーをする。わからなくて楽しくない。
 
今日の先生は若くてユニークだった。
 
モチーフ自体を描くのではない。モチーフはきっかけ。
こう描くのが正解というのはない。この課題の正解みたいなのを考えなくていい
これが好きって感じでほんとに好きに描いていい
描くっていう身体行為自体を楽しんでいい、結果は気にしなくていい
 
何かすごく腑に落ちた。子どものころはともかく、デッサンやら課題やらこう描かなきゃいけないとか、こう描きたいというのがまずあって、それができなかったり、わからなかったりすると楽しくない。
ただただ気持ちよく描くって、久しぶりだった。
 

8/15(2日目)   

 

引き続き描いていく。
何となくここが気に入らないとか、ここが好きとかはあるから、最終的にどこに行き着くかはわからないけど描き進めていける。
 
途中で左端の四角を立体にみえないようにした。すると、四角のなかの線が全然ちがうようにみえた。関係性でなりたっているんだと思った。
 
こうして描き進めていくと、だんだん今まできちんとやってきたものを壊したくなくなる。大胆に描くことができなくなってくる。
そうしたら、いったん壊す。そしてまた作り直す。こうしていくと多分ずっと描ける。いいと思うところでストップして完成ということにする。
 
描くときってこういうステップが皆あるような気がする。そういうのを考える講義なのかもしれない。

 

8/16(3日目)

変わらず描き続ける
どうしてもカラッとした感じにならないのはなぜだろう。僕が木炭使うとしっとりとした感じになる。
 
満足いくまで描けた。
ここをこうしてみたらどうなるだろうとかはあるけれど、それは次にやればいい。
 

https://lh3.googleusercontent.com/WN5f4aGuwNHcIOTELngPjnJPR8O6FCwl9d_NZkkIPQ201RR7oAEOSN1R1wrbmR-VIsIDIwHhQIrf2xra1QKpvtzTjbki2ZQgBuhDJvlowuuZARx0rlowNOAUthyZh1tlHBA17LxPO6-BgIt1PkSizNg8w3zy5LQp0NUqQWkAhxLZLZE4pbDy2z1gt628MVZHgAJdxyD2woxzao29UpBhcGjwYh1ECRRH_yfXZunkHPxGEv0x_YWKZ3dU3CWH2QjTyWVorbkfORuDhXA0It_gkdFRRmjWi_BfNNjXzWyfXQHbcmeQZdam27FjKoY3HokvM9PfPTcI3xLjVOpT9tjGn9Y-q40p-c4PRO8rJh3-mYsKU6IX2PDVlXH1Dp6_PARotsgMzajfjF0emtJ0i4atJ9TVoqt66-Sn8e6oivNrw9GCFD8m9RWGiR7B2LQ1ewgj2VWzjJRJ33xvXC-1uSd8nOlKSQZPFXeU3cZYUvBtd7Ya5tCJISvr_Z6l5l_hdi6A9fKBmNSw4GnSF2LxcqF_M8UjYQ0nIMTM1Zk7--J6ibKVhIdHUOFeAO0MSIXjtM2QqvQHJJtWWvI28U9gDUKyQxs8bBpoVbu6O5bzIASswk9v1-KqEpvrjTU_p34R5Vk2vHM44gU1yQO27YRrgtCFjSsDpnpMs-4Eb6-q8amsINObpPkhaavI8WcE2pwuqA=w1198-h1596-no?authuser=0

講評
・満足感あるのがわかる
・今まで課題でこうしなきゃというフラストレーションがあった感じ
・手数が多い
・質感にこだわって描いてみるといいかも。油絵の具だったらぷっくりしてるとか、ザラザラとか絵具自体の質感
 

感想

・今回のスクーリングは技術というより、作品を作るための精神的な部分を教えてもらった。探究の仕方というか。
・たぶん先生によってかなりやり方が異なる。他の教室も見てまわったけれど、教室によって方向性がちがうのがわかる

「動物農場」ジョージ・オーウェル 感想

  • これでもかっていうくらい、わかりやすい寓話。でも陳腐ではない。ラストの豚が二本足で歩き出すところにゾッっとした
  • スノーボールはどうなったんだろう。1984年と同じでスノーボールによる革命を期待しちゃうけれど、やっぱりそうはならない
  • ジブリによるアニメ化もされている
  • 共産主義の寓話というだけでなくて、もっと抽象的な革命で倒したはずの支配者がまたいつの間にか生まれてしまうっていう人間社会の構造の寓話にもなっている。という巻末の解説がなるほどなという感じだった
  • 動物農場」より「絞首刑」「象を射つ」のほうが、僕は気に入った。「動物農場」「1984年」のような完全に架空の物語より現実の経験をもとにした小説のほうが上手いんじゃないかと思った。感性の鋭さがとてもすごい。
  • ルポルタージュももっと読んでみたい

「青い城」モンゴメリ 感想

  • 有名な赤毛のアンはまだ読んでいない
  • 嫌な親戚たち、閉塞感から抜け出て好きなように過ごす主人公の言葉がとてもこぎみよい。スカっとする
  • なんとかおじの謎かけが本当にイライラする。嫌な感じがすごすぎて、逆に笑いがこみあげてくるほどだ。現実にもそういう人はいそうだ。
  • 展開はありきたりだけど、言葉のやりとりの面白さと自然を描写する筆致が美しくて読まされてしまう感じ
  • こういうの好きな人はものすごく好きだろうなという感じがする。なんていうか女の子って感じがする。
  • 29才、オールド・ミス。毒親。設定がなんだか現代風で驚いた。19世紀の小説なのに。
  • 敵と味方がとてもわかりやすい。嫌なやつはとことん嫌なやつ。いい人はいい人って感じで、あぁ物語だなぁって感じがする。シンプルさがよい
  • ラストは結局、玉の輿かという感じもする。

「2001年宇宙の旅」アーサー・C・クラーク 感想

  • 幼年期の終わり」を読んだときも思ったけれど、クラークの文章はとても美しい。科学の美しさというか、昆虫標本とか天体観測したときに感じる美しさを感じる
  • ずいぶん前に読んだサン・テグジュペリの「人間の大地」「夜間飛行」とかと同じ感覚だ
  • 物理学とか宇宙の科学的な知識は何もないけれど、すごく正確に描かれているのではないかという感じがする。その説得力がこの美しさの一つの要因だと思う
  • 最初、ヒトザルの話からはじまったときはなんだこれ?という感じだったけれど、月でのモノリスの発見、ディスカバリー号の宇宙探検がはじまるととても面白くなった
  • 宇宙のスケールの大きさを感じる、何億キロとか地球よりはるかに大きい木星土星。いまここから離れる感覚。
  • 映画もみたい

ムサビ通信 日本画Ⅰ スクーリング 感想

8/4(初日)

 
日本画のスクーリングだった。
鷹の台のキャンパスへ来るのは一年ぶりだ。
久しぶりに朝早くに起きて、混んでいる電車に乗った。
 
先生は造形基礎2のときの先生だった。一年以上前だからおそらく覚えていないだろうが。
 
最近全然描いていなかったから、絵を描くのも久しぶりだった。
てっぽうゆり、という白い花をデッサンする。
画材を買いに世界堂に行ったら、花を選ぶのが最後でほとんどつぼみの花しか残っていなかった。でも、たくさん咲いているより好みだ。
 
よくよく観察すると、てっぽうゆりの花びらは分厚くてレタスのようにしゃきしゃきしている。太い茎や真緑の葉っぱには華奢というよりは、力強さが感じられる。
メシベは触ってみるとネトネトとしていて、気持ち悪い。オシベにはたっぷりと黄色い花粉がついている。
 
花の美しさよりは、生々しさを描きたいと思った。いつものデッサンとは違ってかなり輪郭線を意識して描いた。
 
 

 

8/5(2日目)

 35度の真夏日だった。姿は見えないセミがやかましく鳴いている。
 
デッサンはほぼ終わって、トレーシングペーパーと念紙を使って、輪郭線の転写をした。
作業だが、集中力がいる。
 
講義もあった。日本画の用語はまず読み方がわからない。白と書いてびゃくと読んだり、雲肌麻紙(くもはだまし)という紙を使う。
他にも両とか番目とか、昔の単位がでてくる。

https://lh3.googleusercontent.com/TEkZMNyCmrvbeNQOgkveW9hJQE7UB4XsatBDJtXpqnCiZ7y-IFSHdcz0Mmb-Mw6H3Ezx7qwD6dtqJ9HN1X5aD6-HYucMawMwlu7w6-YmvHF1lPsKoIUv9CbIthdiHyElJkrIYaKHisflPmBV-sWv4pgT_mL8T8xus1MaxhICbNiG5ylMKK5tSH-4afc25-qzjdf62u_yzCSRneXNMFSAOw5gdVy2HQdRkNvns6N8jyT93TTL36zIMNcDe0a-8_lheAB6-6Q-DGGD4Z-nCYkWhrgNQF72jfObz7ZFxPQB-wkyS7tX3if2Vj4R1ovfFJv2GOePVzvKj4AB0sW5xWiaXaXD6XQJOk9RX2sr7oqKYCtxB1LbAuR7nu28iqPkw_zIVMGokCYKx2xcL8BSeNjLEXZO4BFitxK-OK_m9YokmQFNDul9fCnevwPxRs8rQj7O2Xi-gkvSO99XuLxBBa5LkULL2i3H8ptsIHqJL8_jrT7jL8HWB7DlMOvj4vRP_nSWszNNbBrHj2ZKVLSFBnPKikFx5BfP7hU83j2OqrDXhw1q9B3Xpa-Pyb7Y7kS8r63Qu3hFh9YezmGeZvt2I2c83jVgM13n7gZHoqT3i1es-KSx6-a_wc_GJKWVtaw2txX38FzJ-s6_Y7VL5PIgnQgIIN_WPTLXzQjOfcRVnqNn0cdRLHysf9a4HTPM5YXFlQ=w1198-h1596-no?authuser=0

 

8/6(3日目)

骨描き、膠を溶かして、胡粉団子をつくって、彩色に入った。
 
骨描きは、鉄線描という一定の太さで行うやり方だが、難しい。でもすっと線がひけたときはとてもきもちがいい。
 
三千本膠という棒状の膠を折って、70ccの水に浸しておく。それから湯煎して、膠を溶かす。途中で少しかき混ぜてやる。犬の臭いをもっと強烈にしたような獣臭がする。今まで嗅いだことのない臭いだ。
 
胡粉は細かく砕いて、少しずつ膠を加える。だんだんまとまってくるので、それを団子にする。団子にしたら棒状にして、また団子にする。団子を何度も絵皿に叩きつける。この工程は百叩きというおもしろい名前がついている。絵皿の片口まで、お湯を注いで灰汁抜きをする。1分ほど待ったら、お湯を捨てる。それから、水に溶かしていく。乳白色の片栗粉液のような液ができる。
 
水干絵具も胡粉と同じようにつくる。ただし団子にする必要はない。絵具に膠を加えた後水に溶かすだけだ。
 
骨描きまでは気持ちよくかけていたけれど、彩色が難しい。水少なめで描いてみたけれど、完全に不透明でせっかく描いた骨描きがほとんど見えなくなってしまった。水彩のように描くのがいいのだろうか。そういえば、洋画に比べて日本画はあまり観た覚えがない。興味がなかったからだ。自分で描いてみると、とてもおもしろくみえる。
 

8/7(4日目)

今日から先生が変わった。
 
なんとなく日本画ってきっちり、丁寧なイメージがあったけれどそんなことはないみたいだ。画面に絵具をぶちまけたりしても大丈夫らしい。刷毛や筆ではなく、適当に絵具を置いて傾けると自然に絵具が垂れたりにじんだりしてキレイになる。
 
あとは、筆で描くのがおもしろい。油絵は絵具も筆ももっとかたくて、重い感じだけど、日本画は筆は柔らかくて、絵具もサラサラしていて軽い。感触が全然違っておもしろい。
 
天然の絵具はお玉に入れて、コンロであぶると酸化して色がくすんでいく。人工の絵具も色が変わるけれど、石油が入っていて有害ガスが発生するから焼いちゃダメとのこと。先生が試しに焼いて見せてくれたが、確かに有毒な感じのする臭いがした。
 

8/8(5日目)

彩色のつづき。たぶんこれは日本画ではない。周りの人のをみていると、水彩画みたいにたっぷりと水を使って描くのが日本画なんだろう。アクリルとか油彩の感覚でべったりと塗ってしまったから、何か違うものになっている。べったり塗った下地が効きすぎていて、上から水の多い絵具をぬってもほとんど反映されないし困ってしまった。開き直ってもう好きにするしかないなぁという感じだ。もう一回最初から描きたい。
 

8/10(最終日)

最終日。開き直って楽しく描けた。
講評は以下の通り
 
・画面の下半分がさびしいのでバックに何か工夫が必要
・上辺がギリギリなので押しつぶされているような感じがする、もう少し余白が必要
・5日目の段階からよくまとめた
・陰色をつけるのではなく、光部分とは違う色を使ってみれば
・これからも日本画描いてみるといい
 
日本画ぽい(と個人的に思う)繊細な感じが全くないのが気になっていたけれど、日本画材つかえば日本画なのでそんなに気にしなくていいとのこと。
 
制作途中はこころが挫けてしまいそうだったけれど、とりあえず最後まで描けてよかった。
つぎはもっと薄塗りにしてみたいし、岩絵具もためしてみたい。
 

https://lh3.googleusercontent.com/0Pd3kRYMojBX2WE9FAXXht1jt9P5KxO5EuQk8ayR-xGBcwsjwKZBMNNynGXwOqpWDl5NsRB1q7wRSoCJ9GH0_dPaEHrxZbHKrImTjzePKCLn-YUAvubg0iatGHvKxfTDxKXTREGKxdGpkKIQLJzRsAAVTO3YJSvPsVNFFf2C6Mj1c6fOmfzkzQzDfTE0m8JXTtUXOGa12gbQZQgKV_xNKwftmFlq6-L5IzvXInA5wsXT_vbOTRsL0rqFKOqzskpNrThXzOtK0TiXcB4D96nuCBXtTW1fnRI4Wi7yvivgB9RpIq3d8liKDHDwnI16ucvOAJI-zWIdIrsjsmIPMCOIqRwxQBS1uOtTRkBaYdi-64LRjkCxmxn8hU6CrENPli4ZilyNbA9ZgsDoGhQGliBKCXcv6gn6QSNBwM9e6ERKqo823wydAq5eEljlJJoDa6Fz2CKL-mvqb6_c7sejNwkY1iwXEImH6nDh26YHOCVWH6z_QN0C9fcD9YD_t7UCZyp2OvNRLZdaekC-mCkzcKVAkVSyowEwdOblXFaFwaznte_2HKlca683kYul_PzT4RuRoNehiC6A39RSeu5W2V6yCj1djQX_42gCpzqS3wTMLu7lMR7piIFRfwFpGSuMqAc3_ztGqGgiKijQnaQM3ayRHm-RX_jHZtW0haV4o_NAWEqw_85XRosW4tbSwL0UDQ=w1198-h1596-no?authuser=0

感想

日本画何も知らなかったけれど、とりあえず基本的な道具や絵の具の使い方がわかった。絵具を作ったり、やったことのないことが多くて一人で初めていたらきっと途中で挫折していただろうと思う。これで、とりあえず日本画を描くことができる

・水彩系の絵具を使ったことがなかったので、これも何もかも初めてでいい経験になった

・右手の人差し指が今も緑色に染まっている

日本画の絵具の混色は独特だ。例えば、油絵具なら黄と紫を混ぜたら補色だからグレーっぽい色になるけれど、日本画はこういう法則通りにならないことがある。(粒子の大きさの違い?によるらしい)

・濡れ色と乾いたときの色が違うのもやっかい。乾いてみてこんな色なの?となることが多々ある

・塗った絵具を水でぼかしたり、水を塗ってから絵具を置いたりする。このぼかしも不確定な感じでどうなるかわからない。だからこそキレイだというのもある。
・描く対象のそのものの色を塗るのではなく、画面の中でそれらしく見える色を探すこと