ムサビ通信 絵画表現Ⅱ スクーリング 感想

8/28 吉祥寺で絵を描く。 久しぶりの油絵だ。たぶん半年近く描いていない。パレットがほこりをかぶっていた。 今度は色の研究。無味乾燥なモチーフしかなかった絵画表現1とは違ってモデルさんがいる。バックには原色の布がたくさんある。だからある程度具体…

「八日目の蝉」角田光代 感想

前半は誘拐した女の目線、後半は誘拐された子の目線の2部構成になっている 前半は追われている切迫感が伝わってきて息苦しい。 本当にあった事件のルポを読んでいるような感じだ 小豆島には1回言ったことがあるから、何となく風景が思い浮かぶ。とはいえ2…

ムサビ通信 絵画表現Ⅰ スクーリング 感想

8/14(1日目) また鷹の台まで来た。 相変わらず暑い。 透明のチューブや発泡スチロールの立方体を組み合わせたモチーフ。線と面で描くと前提講義で言っていたけれど、よくわからない。 どうするのが正解なんだと思いながらクロッキーをする。わからなくて…

「動物農場」ジョージ・オーウェル 感想

これでもかっていうくらい、わかりやすい寓話。でも陳腐ではない。ラストの豚が二本足で歩き出すところにゾッっとした スノーボールはどうなったんだろう。1984年と同じでスノーボールによる革命を期待しちゃうけれど、やっぱりそうはならない ジブリによる…

「青い城」モンゴメリ 感想

有名な赤毛のアンはまだ読んでいない 嫌な親戚たち、閉塞感から抜け出て好きなように過ごす主人公の言葉がとてもこぎみよい。スカっとする なんとかおじの謎かけが本当にイライラする。嫌な感じがすごすぎて、逆に笑いがこみあげてくるほどだ。現実にもそう…

「2001年宇宙の旅」アーサー・C・クラーク 感想

「幼年期の終わり」を読んだときも思ったけれど、クラークの文章はとても美しい。科学の美しさというか、昆虫標本とか天体観測したときに感じる美しさを感じる ずいぶん前に読んだサン・テグジュペリの「人間の大地」「夜間飛行」とかと同じ感覚だ 物理学と…

ムサビ通信 日本画Ⅰ スクーリング 感想

8/4(初日) 日本画のスクーリングだった。 鷹の台のキャンパスへ来るのは一年ぶりだ。 久しぶりに朝早くに起きて、混んでいる電車に乗った。 先生は造形基礎2のときの先生だった。一年以上前だからおそらく覚えていないだろうが。 最近全然描いていなかった…

「緋色の研究」コナン・ドイル 感想

初めてのシャーロック・ホームズ。これがシリーズの第一作らしい。もしかしたら小学生のころにホームズの推理小説を読んだかもしれないが全く記憶にない ホームズはガリガリに痩せた長身で、なんだかイメージと違う。ワトソンは元軍医、これもイメージと違う…

「すばらしい新世界」オルダス・ハクスリー 感想

すごく面白いというわけでもなく、なかなかページが進まなかった。かといってつまらなくもなく、途中でやめる気にもならなかった ディストピア小説のはしり、らしい 人間が工業製品みたいに作られる。階級社会。差別社会。 嫌なことが全部なくなれば幸せかと…

「ポイズンドーター・ホリーマザー」湊かなえ 感想

短編集だった。はずれがなくどれも面白い 今まで読んだ、湊かなえの小説はどれもそうだったけれど、複数の人物が誰かに語りかけるような感じで書かれている。この人の視点からみるとこうだけど、別の人の視点からみるとこうなんだという違いを楽しむ感じ。ど…

Kindleを買った感想

本は紙で読むものだとずっと思っていたが、ひょんなきっかけからKindle(一番安いやつ)を買った それ以来、ほとんどKindleでばかり本を読んでいる 紙の本 紙はパラパラめくって読み返したい箇所を探せる。指の感覚で何となくこの辺に書いてあったというのは…

2020年7月24日 江戸東京たてもの園感想

西武線の花小金井駅方向から行ったが、入り口がわかりづらかった。ゴルフ場のほうに入ってしまって業務用通路しかなく、1キロくらい歩いたあげく引き返すことになった 中央線の武蔵小金井駅から歩いたほうがよい コロナの影響でどのたてものも立ち入り禁止に…

半沢直樹シリーズ 感想

既刊4冊を読んだ いやまぁ、やっぱり普通に面白い 銀行の業務って個人だと、預金の引き出しとか振込とかしか知らなかったけれど、色々知れてよかった 与信、稟議書、当座、手形、小切手、不渡り、出向、不良債権、敵対的買収、ホワイトナイト、金融庁検査、…

2020年7月21日 ロレックスと白くまくん

最近、テレビの中やすれ違う人々の手首ばかり見ている。 というのも高級腕時計がほしくなったからだ。色々調べていくうちに、ロレックス、IWC、オメガ、等々のブランドや機種がだいたい頭にインプットされてしまった。そのため他人がどんなブランドのどんな…

2020年7月21日 水槽のある中華屋

今日の夜は中華を食べた。初めて入る中華屋だった。入り口からは店の中が見えなくて入りづらい。 入口はトイレの芳香剤の香りがした。中は意外と広々としていた。牛肉とニンニクの芽炒め定食を食べた。うまくもまずくもなかった。 店のかたわらに大きな水槽…

2020年7月20日 江戸城とエチオピアのチキンカリー

落合から東西線に乗って、江戸城に行った。「家康、江戸を建てる」という本を読んで、実際に江戸城を見たくなったからだ。 正門である大手門から入った。本当に人間用か?と思うくらい大きな門だった。門の大きさと石垣と高さに圧倒された。本丸や天守台の跡…

「世界を変えた10冊の本」池上彰 感想

全体を通して 名前は知っているけれど読んだことがない本 たった一冊の本が世界に影響を与えるのはすごい。それも聖書やコーランなんて1000年以上前に書かれた本が現代にもつながっているのかと思う。 各本の簡単な要約という感じなので、内容については原著…

池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」 感想

資本論 適当な要約 歴史 第二次世界大戦後、革命が起こってソ連や中国、ポーランドなど共産主義(社会主義)の国が次々とできた 資本主義の国は規制や制度をつくって労働環境をまもって労働者が革命をおこさないようにした 共産主義の国は国による生産管理が…

「家康、江戸を建てる」門井慶喜 感想

家康とその家臣たちが未開の地である江戸を100万都市にしていく話。プロジェクトXのような。治水、造幣、上水、江戸城建築のプロジェクトごとに章が分かれている 文章がうまくないのに、これだけ面白い小説はない、という書評をみたけれど、文章がうまくな…

100分de名著「徒然草」感想

「徒然草」 徒然草(1330年ごろ) 兼好法師が書いたとされる随筆 三大随筆のひとつ こういう人は愚かだとか優れているだとかの批評や妻子はもつべきではないなど兼好法師の思想、落語のような逸話などが書かれている 徒然とは「やるべき事がなくて、手持ち無…

「七つの会議」池井戸潤 感想

半沢直樹で有名だけど、このひとの小説を読むのははじめてだ 映画やドラマの原作になっているだけあって、ひといきに読めるくらいおもしろかった まさにひと昔前のサラリーマンという感じ。僕が知らないだけで、世の中の大多数の会社はこんな感じなんだろう…

「帝国ホテル 厨房物語 私の履歴書」村上信夫 感想

フレンチや帝国ホテルの話もあるけれど、サクセスストーリー的な話だった なんでも面白く全力でやること(はじめに就職したところで和菓子の作り方とかNHKのきょうの料理で家庭向けのレシピを研究したりとか、フレンチにはちょっと遠いところで得たものが後…

「ある男」平野啓一郎 感想

おもしろくて一晩で読んでしまった。前に同じ作者の何かを読んだときは、小難しくて読むのをやめてしまったが、これは読みやすかった ある男は本当は誰なのかを探す話。「本当」といっても妻は会って、結婚して、子どもも産んでいるので、本当も何もないのか…

「マチネの終わりに」平野啓一郎 感想

「ある男」がおもしろかったので、もう一冊手に取った 「ある男」ほどおもしろくなかった 2人がすれ違う箇所がまるでアンジャッシュのコントのようで、あまり現実的に思えなかった。 40代ってどんな年齢なんだろうな、と考えた。僕が10才のころは20才の自分…

「火星年代記」レイ・ブラッドベリ 感想

ブラッドベリの「華氏451度」がとても面白かったから、他のも読んでみたくなった 地球人が火星に到達し、破壊し、また地球に帰っていく。それを様々な人、エピソード、テーマからつづっていく。各章の人々にあまり関連性はない。一話完結で、だから火星年代…

「華氏451度」レイ・ブラッドベリ 感想

めちゃくちゃ面白い。言葉が僕の好みだ。頭の中に色や感覚が浮かんでくる文章が僕はとても好きなんだ。 1984年に感じが似ている。おかしな世界のなかで主人公と仲間だけがそのおかしさに気づく、ディストピアの感じが。そして上司に敵のような味方のようなや…

100分de名著「方丈記」感想

「方丈記」鴨長明 方丈記(1212) 鴨長明によって書かれた随筆 三大随筆(枕草子、徒然草、方丈記)のひとつ 様々な災厄、自分の住んでいる小さな庵、自給自足の生活の様子について記載している 鴨長明(1155-1216) 下鴨神社の禰宜の息子として生まれる(上…

「Nのために」湊かなえ 感想

感想メモ かるい感じで読めるものが読みたくて、この本を呼んだ Nとはだれなのか?登場人物(西崎、希美、野口…etc)はみんな名前にNをもっている。 最初に登場人物それぞれが警察への証言という形で事件の概要を語る。そのあと、各章でそれぞれの人物視点か…

「グレート・ギャツビー」フィッツジェラルド 感想

#### 感想メモ - 第一次世界大戦後、NY- 緑色の光- お金のような声- ギャツビー視点ではなく、とらえどころのない感じの主人公の視点から物語はすすんでいく- 科学も芸術も俺たち西洋人が発明したんだとは、なかなかの台詞だ。「有色人帝国」とかね- 巻末の…

「告白」湊かなえ 感想

告白 告白、あまりなじみのない言葉だ。目次をみると、聖職者とか殉職者とかが並んでいるから、神父さんに秘密を告白するの告白なんだとわかった。愛の告白ではなく。 1ページ目から、一人の人間がずーっと話しているからびっくりした。確かに告白だ。本当に…