100分de名著「ペスト」 感想
アルベール・カミュ(1913-1960)
- フランスの小説家、思想家
- フランス領アルジェリア生まれ
- 生まれてまもなく戦争で父を亡くし、貧しい生活を送る
- サルトルと論争
- ノーベル文学書を受賞
スペイン内戦(1936-1939)
ペスト(1947)
不条理文学
- 不条理とは個人の力ではどうすることもできないような災厄を不条理としている(例えば戦争やペストなどの疫病)
- 上記のような不条理を描いた小説、不条理に人間はどう立ち向かうべきかを描いた小説のこと
- カミュの「異邦人」では不条理な世界に対して、不条理に振る舞う人間を描いている
- 「ペスト」では、様々な人間が連帯して不条理に対抗する姿を描いている
アンチ・ヒューマニズム
- ヒューマニズム(人間中心主義)、人間の理性を信頼する、人間を中心とする世界観を否定
- 人間は世界の一部にしかすぎない
- ペストのような不条理に人間は晒されている
幸福と理念
- 町から脱出し恋人に会いにいきたいランベールと医師としてそれはできないというリウー
- 抽象的な理念と具体的、個人的な幸福のどちらを優先するべきなのか
- 理念は人を殺す、戦争は理念によっておこなわれる
神
- 不条理を天罰、神による罰だと考え方をする人もでてくる
- 神のせいにすると人間の責任がなくなってしまう
- パヌルー神父は治療を拒み、「疑わしき症例」で死ぬ
アンチ・ヒロイズム
- 自分にできることをやる
- 誠実さ