「マチネの終わりに」平野啓一郎 感想
- 「ある男」がおもしろかったので、もう一冊手に取った
- 「ある男」ほどおもしろくなかった
- 2人がすれ違う箇所がまるでアンジャッシュのコントのようで、あまり現実的に思えなかった。
- 40代ってどんな年齢なんだろうな、と考えた。僕が10才のころは20才の自分について考えなかったし、20才のころは30才の自分について考えなかった。けれど僕は30才になって、30才の僕として存在している。なんだか不思議なことだ。そして40才の僕について考えてみる、やっぱり全く想像もつかない。けれど、10才や20才のころと違うのは、30才の僕は10才や20才のころの僕を思い出すということだ。思い出せるだけ、これまで生きてきた時間が十分に長くなったのかもしれない。
- 40才くらいになってこの本を読めば、また面白く読めるのだろうか。
- 価値観でもなく、性格的にでもなく、感覚的に合う、わかりあえるような他人って確かにいるよなぁ。あ、こんな私的な感覚をわかってくれるのか、みたいな感動がある。一緒に生活する夫婦は別というのもなんとなく感じる。いっしょに住んでいれば、自分の屁や相手のトイレの音とかもきこえるかもしれないわけで、そういうのはそういう人にはきかせたくないんだよな。その人ととは美しいところでだけつながっていたい、というか。現実的な生活的な話もしたくないし。
- しかし、あんまりおもしろくなかった