100分de名著「徒然草」感想

徒然草

  • 徒然草(1330年ごろ)

    • 兼好法師が書いたとされる随筆
    • 三大随筆のひとつ
    • こういう人は愚かだとか優れているだとかの批評や妻子はもつべきではないなど兼好法師の思想、落語のような逸話などが書かれている
    • 徒然とは「やるべき事がなくて、手持ち無沙汰なさま」をいうが、一人で自分の内面に集中している状態をいうのではないか
    • 「つれづれなるままに、日くらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ」
  • 兼好法師(1283?-1352?)

感想メモ

  • 三大随筆の100分de名著はこれが最後。「枕草子」は清少納言の個性が際立っていた。「方丈記」も鴨長明のこれまでの人生や立場を感じるものだった。でも「徒然草」はもっと客観的というか、兼好法師自身がちょっと読んだだけでは見えてこなかった。
  • 主観的な日記や所感というよりは、批評家って感じがした
  • こうあるべきだみたいな箇所はなんだか説教臭くて、新聞の批評欄を読んでいるみたいであんまり好きではないなという感じがした
  • 兼好法師自体が何かを成したり、一つの道を究めた人ではないので、今一つ説得力がないというか
  • 色々な逸話(すごろくの名人とか石清水八幡宮にお参りに行った僧侶の話とか)はオチがあって、含蓄があって面白いなと思った