100分de名著「アドラー心理学」感想
ライフスタイル
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- 原因があって結果があるという考え方
- 過去によって現在が決定されるという考え方
- 例えばコーヒーをこぼされたから、大きな声で定員に怒った場合、怒った原因はコーヒーをこぼされたからだ、という考え方が原因論である
目的論
- 何らかの目的のために自ら選ぶという考え方
- コーヒーの例だと、店員に謝らせるという目的があって、大きな声で起こるという行動をしたのだと、という考え方
優越性と劣等感
- すべての人間がもつ
- 人類の進歩の原動力となるもの
優越性
- 今よりもすぐれた存在になりたいと思う気持ち
- 向上心
劣等感
- 理想の自分と現在の自分を比較して、理想の自分に劣るという気持ち
- 謙虚さ
優越性コンプレックス
- 優越性が強すぎると、他人に等身大の自分より大きく見せたくなる
- 見栄っ張り
劣等感コンプレックス
- どうせAだから、Bできない
- 学校に休みたいとき、休む理由をつくるためにお腹が実際に痛くなる。学校を休むと、お腹の痛みは消える
- 卑下、
課題分離
- 誰の課題であるかを明確にすること
- 誰が一番困るのかを考えると誰の課題であるかがわかる
- 例えば、こどもが勉強しないとき、親はそのことを自分の課題と考えがちだが、勉強をしないで一番困るのはこどもである。よって、勉強することはこどもの課題である
共同体感覚
- 自分中心ではなくて、共同体に貢献することで幸福が得られる
- 貢献とは行動(何かしてあげた)だけではなく、ただ存在するだけでもおこなえる
- 他人を敵ではなく、仲間とみなすこと
読書メモ
すごくおもしろい。なぜ今まで心理学を学んでこなかったのだろうか?人間としての自分の感情にも、他人の感情にも興味がなかったからだろうな。邪魔な物として無視し続けてきたからだろうな。
科学的な考え方では原因論的な考え方をするから、現代人は原因論的に考えがちかもしれない。精子と卵子が出会ったから僕が生まれたと考えるほうが、神が目的をもって僕を生んだと考えるよりなじみのある(普通とされる)考え方だもんな
- でも、人の行動や意志は目的論で考えると違った見方ができていいと思った。なぜ僕は怒ってるんだろう、とか悲しいんだろうとか感情の原因を考えても結局はっきりとわからないことが多いし、よくできた説明にしか思えない。あと、原因がわかったところであまり役に立たないことが多い。○○のせいで僕は怒ってたんだなとたとえわかったとしても、心の中はもやもやしたままだ。でも、○○したいという目的あって僕は怒っていたとわかれば、次の行動がとりやすいように思う。
- 優越性も劣等感も確かにどちらもある。人によく思われたいって思う気持ちもある。でも他人によく思われたいのって気持ちが仕事のときに顕著に表れるのはなぜだろう。会社とか仕事が競争だからなのかな。仕事自体に向上心をもっていないからかもしれない。
- 他人への貢献。これが一番理解できない。個人的な探求がすべてで他人のことなんかどうでもいいって意識が僕の根本にあるんだよな。なぜ人のために何かしなければならないのかって思ってしまう。仕事とかしている上で不便なんだよな。