2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「八日目の蝉」角田光代 感想

前半は誘拐した女の目線、後半は誘拐された子の目線の2部構成になっている 前半は追われている切迫感が伝わってきて息苦しい。 本当にあった事件のルポを読んでいるような感じだ 小豆島には1回言ったことがあるから、何となく風景が思い浮かぶ。とはいえ2…

ムサビ通信 絵画表現Ⅰ スクーリング 感想

8/14(1日目) また鷹の台まで来た。 相変わらず暑い。 透明のチューブや発泡スチロールの立方体を組み合わせたモチーフ。線と面で描くと前提講義で言っていたけれど、よくわからない。 どうするのが正解なんだと思いながらクロッキーをする。わからなくて…

「動物農場」ジョージ・オーウェル 感想

これでもかっていうくらい、わかりやすい寓話。でも陳腐ではない。ラストの豚が二本足で歩き出すところにゾッっとした スノーボールはどうなったんだろう。1984年と同じでスノーボールによる革命を期待しちゃうけれど、やっぱりそうはならない ジブリによる…

「青い城」モンゴメリ 感想

有名な赤毛のアンはまだ読んでいない 嫌な親戚たち、閉塞感から抜け出て好きなように過ごす主人公の言葉がとてもこぎみよい。スカっとする なんとかおじの謎かけが本当にイライラする。嫌な感じがすごすぎて、逆に笑いがこみあげてくるほどだ。現実にもそう…

「2001年宇宙の旅」アーサー・C・クラーク 感想

「幼年期の終わり」を読んだときも思ったけれど、クラークの文章はとても美しい。科学の美しさというか、昆虫標本とか天体観測したときに感じる美しさを感じる ずいぶん前に読んだサン・テグジュペリの「人間の大地」「夜間飛行」とかと同じ感覚だ 物理学と…

ムサビ通信 日本画Ⅰ スクーリング 感想

8/4(初日) 日本画のスクーリングだった。 鷹の台のキャンパスへ来るのは一年ぶりだ。 久しぶりに朝早くに起きて、混んでいる電車に乗った。 先生は造形基礎2のときの先生だった。一年以上前だからおそらく覚えていないだろうが。 最近全然描いていなかった…

「緋色の研究」コナン・ドイル 感想

初めてのシャーロック・ホームズ。これがシリーズの第一作らしい。もしかしたら小学生のころにホームズの推理小説を読んだかもしれないが全く記憶にない ホームズはガリガリに痩せた長身で、なんだかイメージと違う。ワトソンは元軍医、これもイメージと違う…

「すばらしい新世界」オルダス・ハクスリー 感想

すごく面白いというわけでもなく、なかなかページが進まなかった。かといってつまらなくもなく、途中でやめる気にもならなかった ディストピア小説のはしり、らしい 人間が工業製品みたいに作られる。階級社会。差別社会。 嫌なことが全部なくなれば幸せかと…

「ポイズンドーター・ホリーマザー」湊かなえ 感想

短編集だった。はずれがなくどれも面白い 今まで読んだ、湊かなえの小説はどれもそうだったけれど、複数の人物が誰かに語りかけるような感じで書かれている。この人の視点からみるとこうだけど、別の人の視点からみるとこうなんだという違いを楽しむ感じ。ど…