100分de名著「大衆の反逆」 感想
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ホセ・オルテガ・イ・ガセット(1883-1955)
- スペインの哲学者・思想家
- 保守主義
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大衆の反逆
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大衆
- (大衆の起源)
- 医療の発達等によってヨーロッパの人口は急増し、働き口をもとめて農村から都市へ大量の人口が流入した
- 農村ではローカルコミュニティに属していた彼らは都市では帰属する場所(トポス)をもたない根無し草となった
- また、都市での労働は代替可能、労働者は均質化される
- (大衆の性質)
- 他人と同じであることにいい気持ちになる
- 一方、他人と異なる人(小数派)、個性を抑圧する
- 自分の理性を過信し、他人の意見を取り入れることができない
- (大衆が生み出すもの)
- 多数派が正義の超民主主義
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リベラル
- 西欧の30年戦争(カトリックvsプロテスタント)でうまれた「寛容」の原則を起源とする思想
- 敵や反対者の意見も認めて、話し合おうという姿勢
- このような精神をもつ人のことを「貴族」とオルテガは定義している
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超民主主義
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死者の民主主義
- 民主主義は現在、生きている人だけでおこなう多数決である
- 死者(過去生きていた人)がつくった慣習やしきたり、礼儀等をいま不都合だからといって全て壊してしまってはならない
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- 私たちの理性は不完全であるという考え方(懐疑主義)に基づく考え方
- 懐古主義とは異なり、過去を踏まえつつ少しずつ変えていこうとする立場のこと
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- 理性によって完成された社会をつくることができるという考え方