「緋色の研究」コナン・ドイル 感想
- 初めてのシャーロック・ホームズ。これがシリーズの第一作らしい。もしかしたら小学生のころにホームズの推理小説を読んだかもしれないが全く記憶にない
- ホームズはガリガリに痩せた長身で、なんだかイメージと違う。ワトソンは元軍医、これもイメージと違う
- どうしても名探偵コナンがちらつく
- 巻き戻しの推理。
- 面白かったし、なぜだか懐かしく感じた
- ロンドンに行ってみたい。古い街並みを実際に歩いてみたい
「すばらしい新世界」オルダス・ハクスリー 感想
- すごく面白いというわけでもなく、なかなかページが進まなかった。かといってつまらなくもなく、途中でやめる気にもならなかった
- ディストピア小説のはしり、らしい
- 人間が工業製品みたいに作られる。階級社会。差別社会。
- 嫌なことが全部なくなれば幸せかというと、なぜだかそうではないんだよなぁ。嫌なことがいいことにつながってたり、いいことが嫌なことにつながってたり、コインの裏と表というか。そういうのはなんだかわかる気がする
- 解説のジョンがハムレット的な性格(母親の恋人を恨んだり、性に潔癖だったり)というのは、確かにと思った。西欧人にとってシェークスピアって台詞をきけば、わかるような当たり前の教養なんだろうか。
- ラストのシーンが後味悪かった
「ポイズンドーター・ホリーマザー」湊かなえ 感想
- 短編集だった。はずれがなくどれも面白い
- 今まで読んだ、湊かなえの小説はどれもそうだったけれど、複数の人物が誰かに語りかけるような感じで書かれている。この人の視点からみるとこうだけど、別の人の視点からみるとこうなんだという違いを楽しむ感じ。どちらの視点が正しいっていうわけでもない。
- 新聞の客観的な記述。「X月X日にXXX市で会社員のXがXにXXXした」みたいな記述は客観的な事実だけれど、これを色々な人物の視点から主観的に記述するみたいな感じ。
- タイトルになっているポイズンドーター、ホリーマザーは、毒親の話だけれど、そういうのと無縁に育った僕からはいまいちピンとこない。それぞれ程度の差はあれ、ひどいなと思ったけれど。
- 一番好きなのは「ベストフレンド」。漣さん、普通にすごく努力家だし、意識高いけど、ちゃんと実践してるし、いい人だと思うのになぁ、と思っていたから、ラストの展開にそうだよなぁと思った。大豆生さん視点から見たら(書かれてないけれど)、それはそれで大豆生さん嫌な人だなぁってなりそうな気がする。
Kindleを買った感想
紙の本
- 紙はパラパラめくって読み返したい箇所を探せる。指の感覚で何となくこの辺に書いてあったというのは覚えているものだ
- 古本として売ったり、貸したりできる
- 本棚に置いておける。読んだ本が一望できる。所有感。
Kindle
- e-inkというのを使っていて、目が本当に疲れない。パソコンやタブレットとは全然違う
- とても軽い。文庫本より軽い
- バッテリーがとても長持ち。毎日使っても1週間とか普通にもつ
- 本読みたいというときに本屋にいかなくてもすぐ買って読める。有料のネットサーフィンみたいな感覚。読みたいときにすぐ読めるのは僕にとってとても大事で、こういう本読みたいって気分がとても大事。気分が乗らないと読めない。本屋の空いてない深夜とかでもすぐ買える。
amazonで時々セールをやっていて、半額とかで本が買えたりする。セールでなくても、紙の本よりKindle本のほうがたいてい安い。新品の本のセールって普通ないので、本がセール価格で買えるのは新鮮で衝撃的。
amazonのリコメンドって読んだ本の同じ著者とかしかでてこなくて、同じようなジャンルや著者の本ばっかり読むことになる。タイトルとか著者でしか検索できないから、本屋みたいに何となくパラパラめくってみて、こういうの読みたいなみたいな直感が使えない。試し読みも一度Kindleにダウンロードしなければならないから面倒。
- もっとランダムに評価の高い本とか表示できたらよいのに
まとめ
2020年7月24日 江戸東京たてもの園感想
- 西武線の花小金井駅方向から行ったが、入り口がわかりづらかった。ゴルフ場のほうに入ってしまって業務用通路しかなく、1キロくらい歩いたあげく引き返すことになった
- 中央線の武蔵小金井駅から歩いたほうがよい
- コロナの影響でどのたてものも立ち入り禁止になっていて、中に入れなかった。外から眺めるだけでせっかく来たのにもったいなかった
- 近代の建築は素敵な家のモデルルームをみているみたいだった。田園調布の家とか前川國男邸とか。住んでみたいなと思う家だった。
- もうちょっと古い江戸時代くらいの家はさすがに住むイメージはわかなかった
- 昭和の商店(化粧品屋や日用品屋、銭湯などなど)も面白かった
- 家なんてただの建物、だけれどちょっと昔の家とか見ていると、そこに住んでいた人たちの生活や暮らしが思い浮かんでくる。こういう生活だったからこういう家になったというよりは、こういう家だったからこういう生活になった。みたいな逆の因果関係を感じる。人が住む場所を決めるのではなくて、住む場所によって人が変わるというか。
- 僕はいま比較的新しい都内の賃貸に住んでいる。確かに便利でキレイだけれども、何の味わいもない。
- 100年後にはこういう家も博物館に展示されたりして、当時の人間はこんなところに住んでいたのかぁ、となるのだろうか。全然想像ができない
- 逆に100年後の家ってどんなんだろう。スマートホームがもっと進化して、家に話しかけたら全部やってくれるとか。内装が全部バーチャルで気分によって変えられるとか。これもあんまり想像できない。
半沢直樹シリーズ 感想
- 既刊4冊を読んだ
- いやまぁ、やっぱり普通に面白い
- 銀行の業務って個人だと、預金の引き出しとか振込とかしか知らなかったけれど、色々知れてよかった
- 与信、稟議書、当座、手形、小切手、不渡り、出向、不良債権、敵対的買収、ホワイトナイト、金融庁検査、公開買付、非公開買付などなど、知らないし、難しいそうに見える単語もそういうことなのかと理解できた
- 半沢直樹の世界はフィクションだけれども、銀行員(バンカー)ってこんな世界で働いているのか、自分の仕事と違う仕事について初めて知った気がする
- 僕の仕事はSEだけれども作るシステムはそういう違う仕事をしている人たちの使うシステムなんだよな。そういう人たちがどういう仕事をしているかってあまり興味を持てなかった(業務知識としてしか知らなかった)けれど、こうやって実際色々働いているんだよなという実感がなんかできた
- 高校や大学の同級生で銀行に行った人たちもいたけれど、こんな大変な世界で働いてるのか。そういえば、銀行は色々資格取らなきゃいけなくて大変そうだなぁと思ったのは覚えている
- 半沢直樹のキャラがよい。「性善説だが、やられたらやり返す」っていう言葉のつながりがイマイチよくわからないけれど。
- 渡真利さんの便利キャラ感がすごい